私はかつて整形外科に勤めていました。皮膚疾患で来院される患者さんも沢山いた中、体にできたおでき状のものを心配して来る人が結構いました。カルテにはアテロームと記されされる良性のもので、全く心配はありません。顔面、手首、背中、首の後ろなど色々な症例があり、簡単な手術で除去できます。
私のいたクリニックでは初診時に医師が説明し患者が了解すれば、後日手術を行います。局部の麻酔なので時間もそれほどかかりません。中にはピンポン玉くらいの大きなケースもありましたがそれでも最低限の傷で切除できます。手術後は止血剤や抗生物質、鎮痛剤を処方します。小さいアテロームなら翌日にはシャワーをしてもいいくらいに簡単に処置できますから、患者さんもほっとされるようです。
皮下に角質が固まってできるものですから、小さくて気にならなければそのままにしておいても大丈夫ですが、外科の医師はとってすっきりした方がいいと薦める人が多いようです。
ただ手術には多少の出血もありますので、血栓を予防する薬などを服用している方は予め服用をやめて血液の流れを調整する期間が必要です。以前首のアテロームを切除した患者さんが外科だからということで内科で服用している薬のことを黙っていたことがありました。術後出血が止まらなくなり原因を探ったら、狭心症と高血圧の持病があり抗凝固剤(血液をさらさらにする)を服用されていたわけです。必ず手術前には確認するのですが、患者さんがあまり理解されていなかったのです。
アテロームはだれにでもなるものだから心配は要りませんが、どういう処置をするかしっかり医師の説明を聞くことが大事ですね。